第24回日本成人矯正歯科学会大会医）彰美会　吉本矯正歯科

メインテーマ：更なる健康を目指しての矯正治療：
咬合は、咀嚼、嚥下、呼吸、発音、口腔感覚など重要な口腔の機能と密接に関連するばかりでなく、姿勢の維持および、全身の健康に大きく影響します。咬合に不調が生じると、顎関節や頸椎、脊髄、自律神経のバランスにも影響が及び、不定愁訴（頭痛・眩暈・耳鳴り・肩こり・腰痛等）を生ずることがあります。従って、歯科治療（特に矯正歯科治療）で咬合を再構築することにより、不定愁訴が改善される症例も多くみられます。つまり、矯正歯科治療は、全身の健康維持、増進を目的に行うものと認識すべきです。
　そこで、今大会のメインテーマは「更なる健康を目指しての矯正治療」としました。また、成人では歯周病を改善しながら矯正治療を進めなければならない症例も多く、歯周病専門学会のガイドライン等を熟知し、歯周組織の変化に絶えず注意を払い、適宜対処することが肝要であり、そのためにはコ・デンタルスタッフとの密接な連携と、包括医療に関する弛まざる研鑽とレベルアップを図ることが重要と考えています。
　第24回日本成人矯正歯科学会大会　大会長　吉本　彰宏