安易なインプラント治療だけでは不十分 | インプラント | 神田今川橋歯科クリニック

「歯のインプラント治療は根管治療よりも手間がかかる」（根管治療＝歯の根っこの治療）

ということが、米国の研究により明らかにされました。
詳しくは、http://health.yahoo.co.jp/news/detail/?idx0=w20812...

記事の中の大学博士は、「多くの歯科医が、患者を前に根管治療かインプラント治療の選択においてジレンマに陥っているのが現状。どちらの方法も成功率は同様であるが、歯根管治療で自然歯を残す場合、継続治療が必要なことはまれであり、通常は一生そのままでよい。一方、インプラント治療は、術後の合併症が多く、長期間での失敗率もより高い」と語っています。
　
要するに、根の治療をして残せる可能性がある歯は安易に歯を抜かない方が良いということです。

ここで気を付けたいのが、上記の話は米国においての話であるということです。

米国ではかなりしっかりとした根管治療を受けられる可能性がありますが、日本においては、その可能性が著しく低いということです。

何故そのようなことが起こるかと言えば、日本の公的保険においては、根管治療の金額が、米国（民間保険）に比べると著しく安いことが原因になっています。 その差は、桁が二つ違うほどです。ですから日本の歯科医師には、基本的に不採算治療である根管治療を十分に施さないようにする誘因がはたらく訳です。（お 恥ずかしい話ですが、、、）

ただ、中には良心的な歯科医師もいますから（数は非常に少ないとは思いますが、、、）、そのような先生に診てもらえれば、安易にインプラントをする必要はない訳です。

インプラントは高額なので、お金儲けが目的の歯科医師は、何かと言えばインプラントを勧めてくると思います。
インプラントはただ植えれば良いというものではなく、しっかりとした手入れが、自分の歯以上に必要になってきます。入れたインプラント以外の自分の歯が歯槽膿漏という状態では、入れたインプラントは長持ちしません。

結論として、良識のある歯科医師は、やたらめったらインプラントを勧めるのではなく、しっかり時間をかけた根管治療をやり、なおかつ、歯槽膿漏の治療もしっかりやる先生であるということです。

最後に、歯槽膿漏の治療をしっかりやる先生かどうかの簡単な見分け方のひとつは、その医院に衛生士さんがいるかどうかです。（現在、衛生士さんがいつもいる歯科医院は４割以下です）