診療中に顎がはずれる患者さんは、たまにいます。
顎関節脱臼<
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10D40800.html>といいます。
通常は問診で事前にわかっているので、注意深く診療します。
でも、治療中に顎がはずれるときははずれます!!
顎関節脱臼の分類:
下顎頭の位置により前方脱臼、後方脱臼、側方脱臼に分類される。
診療室では、圧倒的に前方脱臼が多い!!
今回は、久しぶりに、マッキーがいないときの診療室で、
分院N先生から、電話が!
N先生「顎がはずれて、なかなか元に戻らない!!」
マッキー「ちょっと力がいるよ!!もう何回かやってみて!!」
I受付へマッキー「応援に行きますか?・・」
マッキーが応援に行こうとしたら、I受付から「入りました!!」と。
結局、マッキーは応援に行かずに済みました。
整復方法:
整復法にはヒポクラテス法、ボルカース法などがある。
術者が前から整復する方法と後ろからする方法の違いです。
診療室では、チェアーがあるので、後方から、下顎の大臼歯に親指をのせて、残りの指を頤(おとがい)に当てる。
親指に術者の体重をのせて(力が必要)、下顎頭を後下法にさげて、頤部を持ち上げるようにすると、元に戻せます!
患者さんに協力してもらって、一緒に咬んでもらうと、うまくいきます!!
(ついでに指も咬まれます<笑>)
顎関節脱臼(がくかんせつだっきゅう):
顎関節は外耳道の直前にあり、下顎はそこを支点として運動をしています。この関節は単なる開閉運動のほかに、左右の関節で滑走運動も行なつているのが特徴で、これによって顎を上下左右に、自由に動かすことができます 。しかし、あくびをしたり、歯科治療や気管支鏡検査などの際に大きく口を開けると、正常な可動域を越えて、関節が外れて口が閉じられなくなることがあります。これが顎関節脱臼です。
脱臼がちょっとしたことでおこり、習慣性になってしまうこともあります(習慣性脱臼 しゅうかんせいだっきゅう)。
(症状) 面長の顔となり、上下の唇が閉じられなくなり、顎関節部に痛みや緊張感がみられます。耳前の顎関節部は陥凹し、その1?2cm前方が隆起します。
社団法人 日本口腔外科学会より引用
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http://www.jsoms.or.jp/public/kouku_geka/setumei_kansetu.html >