Q
歯の温存方法。
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わたしや家族が通っている歯医者さんは、よほどの虫歯がないかぎり歯を温存することをすすめていると思われる先生です。虫歯もかなりギリギリのところまで削るし、麻酔をして神経の近くまで治療してくれるので、何回も通わなくてはならなかったりするのですが、抜いてしまおうとは言わないです。いっそのこと抜いてしまったほうが楽なのではないか?とおもったりするときもあります。歯を治療するにあたって、先生はどっちのほうが好ましいとおもいますか?患者が望めば、あまりひどくない虫歯でも抜いてしまうこともあるのでしょうか?それとも患者と話し合いなるべく抜かない方向で進めるという説得をするのでしょうか?温存したほうが年を取ったときにいいかなって思いますが、状況によるって感じですか?
- 質問日時:2013/12/23 23:56
- 回答数:1
A
一番大事なことは、長期的な視点です。
この質問は本当に難しいと思います。
なぜなら、答えは必ずしも一つではない、というか答えはありません。
患者さんが望めば抜くというわけにもいきませんし、かといって無理して残すことが全てでもありません。無理して残したが故にインプラントや入れ歯にするときにとても困ってしまうことも多々あります。
保険診療が中心となってしまっているこの日本において一番欠けていることは、お互いの気持ちを通じ合わせるための話す時間だと感じています。
患者さんは何を望んで来院されたのか。そしてその悩みを解決するための適切な処置は何と何と何があり、どの方法にはどのようなメリットデメリットがあるのか。ではその患者さんにとっての最善の治療は何なのか。
10人の患者さんがいて、みな同じようなお口の中の状態で、歯科医師としてこうすべきだという治療法があっても、患者さんが変われば治療内容はみんな変わってくるはずなのです。
もちろんある程度の抜歯の基準、つまり虫歯がここまで進んだら抜歯というものはありますが、極端な話、100歳を超える寝たきりの方で痛みがない歯の場合、抜くという選択肢が果たして正しいのか。
極端ですが、実際の医療の現場では教科書どおりに治療することが正解とは限らないのです。
だからこそ患者さんとしっかりと話し合い、お互いを理解し、相談の上で何が最良なのかを決定していくことが必要だと思います。
答えになっているかどうか分かりませんが、これが私なりの見解です。
- *回答に関しては専門的な知識、技術の向上や、機器の向上などにより歯科医毎に意見が違う場合がございます。
- *回答情報はあくまで参考とし直接、歯医者様等にご連絡を取り受診を行ってくださいませ。
回答日時:2014/02/07 22:33
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