知覚過敏 | 歯医者さんが答えるQ＆A | デンタルン

はじめまして！
鹿児島市内NHK鹿児島局近く、名山町にある「ながい正彦歯科」の永井です。
ご質問へのお答えをします。
知覚過敏は、原因は1つではなく、さまざまな原因が考えられています。
当クリニックに最近来られている方に多いのが、後述の歯ぎしりや食いしばりです。
「虫歯もない、歯周病も悪くない、歯医者でどこも問題ない」と言われている方では、要注意となり、安易に神経など取ったりしないことが大事と考えています。
では、一般的な原因を述べます。
＊間違った歯磨き（ブラッシング）
主にセメント質が傷つき、削れるために起きる症状
最も大きな原因が「間違った歯磨き（ブラッシング）」だとされています。
＊歯磨き粉
研磨剤（歯磨剤）」が配合されていることが多い歯磨き粉。その中でもタバコのヤニをとるのに適した歯磨き粉などはヤニをとるための研磨剤が多く含まれていて、
長期間、大量に歯磨き粉を付けて歯磨きを行うことによって、場合によってはエナメル質やセメント質を傷つけてしまう事もあります。
＊歯周病
象牙質が露出しやすくなりますので知覚過敏の症状が現れやすくなるのです。
歯肉が後退する症状は歯周病がかなり進んでいる可能性が高く、早く歯科医で治療を受けなければ、最悪、歯を失ってしまうことにもなりますので注意が必要です。
重度歯周病では、通常より強い知覚過敏が治療の途中でも発症することがあります。
＊歯ぎしり＆噛み合わせが悪い
歯ぎしりの原因は「不安・疲れ・ストレス」など色々考えられますが、歯ぎしりは直接、歯のエナメル質同士をこすり合わせるため、その結果、エナメル質が削れたり割れる大きな原因となるのです。
また歯ぎしり同様、歯の噛み合わせが悪いと一部の歯（エナメル質）に過大な力が加わるため、その一部の歯のエナメル質を傷つける可能性も高くなります。
＊酸
口にしている飲食物には酸が入っている物が多く、普通の食生活を送っているだけで、知らないうちにエナメル質を溶かしていってしまっている可能性もあります。
特に唾液の修復能力のない状態、脱灰（だっかい）の状況、つまりエナメル質が溶ける状態が長く続いく時などもあります。
＊ホワイトニング
これは、歯の表面からホワイトニング剤が染み込むイメージをもたれるかと思いますが、
実は、神経の部分で脱水状態となり、知覚過敏となっているという説もあります。
当、クリニックでは、過去（20年近く）多くの症例を処置しておりますが、ほとんどが知覚過敏がおきておりませんが、まれに症状が出た場合でも、神経を取るような事も一例も無く、一時的な症状として回復しております。
＊歯科医での治療後（歯石除去後）
歯石を除去してもらった結果、歯がしみる知覚過敏の症状が出る場合があり、歯周病になると歯肉が後退する（歯茎が下がる）ようになるため知覚過敏の症状が出やすくなります。しかし歯肉が後退しても歯石が露出した象牙質を覆っている場合、直接、象牙質に刺激が加わらないため知覚過敏の症状がでませんが、歯科医で歯石を除去すれば象牙質が露出するため知覚過敏の症状が出やすくなるのです。歯ブラシをまた、怠ると知覚過敏が再発しやすくなる事もあります。
＊加齢（老化現象）
歯周病になると歯肉が後退する（歯茎が下がる）ようになりますが、歯周病でなくても「加齢」によって歯肉が後退するようになり、その結果、象牙質が露出し、知覚過敏の症　　
状が出やすくなります。また、年齢を重ねる長い間に歯の噛みあう場所で磨耗も生じて、知覚過敏がおきる方もいます。
＊虫歯
進行度合いにより知覚過敏を感じる状況があります。必ずしも進行度合いとしみる具合が一致してない場合もあり、ケースバイケースです。虫歯がある可能性も考えて早めに診断をしてもらうことが大事ですね。

鹿児島市名山町10－4
ながい正彦歯科　099－225-0909

• ＊回答に関しては専門的な知識、技術の向上や、機器の向上などにより歯科医毎に意見が違う場合がございます。
• ＊回答情報はあくまで参考とし直接、歯医者様等にご連絡を取り受診を行ってくださいませ。