虫歯はどのように進行しますか
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虫歯の進行
ご相談ありがとうございます。
>どのように進行するのか教えていただけないでしょうか?
一般的には進行程度の順番に、軽いむし歯として、記号で言えばC1(エナメル質だけのむし歯)からC2(象牙質まで侵入したむし歯)となり、悪化するとC3(真剣まで犯されたむし歯)となり、最後はC4(崩壊状態のむし歯)となります。
>結構進行速度の速いものもあるんだなと思っています。
速い場合ととても遅い場合があります。
治療により遅くする事は可能です。
>虫歯がどうやって進行して、
虫歯菌が歯の表面のエナメル質という、いわばバリアというか鎧というか、そこを食い破ると始まります。
一旦丈夫なバリアを通ってしまうと、内部は柔らかいので進行が前よりも速く、広く、深く虫歯菌が侵入して行きます。
>最終的にはどのような状態になるのか教えてください。
虫歯菌以外にも悪い菌が一緒に侵略していき、C3、C4となると歯の根の先の神経の出口から歯の外まで出て、身体の内部へと侵入して行きます。
そうすると歯の痛みだけではなく、顎の骨や肉が痛くなったり腫れたりする事が多くなります。
さらに侵略は続きます。
一旦歯の根の先から出ると、骨の中には血管が縦横無尽に走っていますから、今度は血管に飛び込みます。
すると血液の流れは速いために、まるでウォーター・スライダーかジェットコースターに乗っているように、バイ菌は一気に体中に回ります。
今度は行き着いた先の内臓で弱いところを狙ってそこで重大な病気を起こし、入院や手術やこじれると救急車で運ばれたり、霊柩車に乗せられたりした人は昔からいます。
歯と身体は繋がっている事を忘れないようにしましょう。
口は災いの元、って聞いた事があるでしょうか?
実は病気についても同じなんですよ。
>小さい状態の時に削った方がいいとは言われていますが、
いいえ、考えが全く二つに分かれます。
早期発見早期治療という昔の考えでは、早くすぐに削ったほうが良いと言われます。
小さいうちに治療したほうがうまくいくという考えです。
ぎゃくに現代では、一生歯を残す目標があり、小さいむし歯で困っていなければ、すぐには削らないほうが良いと言われています。
早期発見早期予防と言います。
そのわけは、
いくら小さいうちに治療しても、人生の早い時期に削ればいずれ又削る回数が増えてしまい、そのうち削るところが無くなれば抜歯される危険が大きいからです。
ではどうすれば良いかというと、むし歯を小さく縮める治療をしておけば、ズウ〜っと削らないままでいられるという考えです。
ズウ〜っと削らなければ、歯が無くなるはずが無いから、そのまま行けば一生残ってしまうに決まっているからです。
- *回答に関しては専門的な知識、技術の向上や、機器の向上などにより歯科医毎に意見が違う場合がございます。
- *回答情報はあくまで参考とし直接、歯医者様等にご連絡を取り受診を行ってくださいませ。
回答日時:2014/12/26 19:33
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