歯を抜いた後 | 歯医者さんが答えるQ＆A | デンタルン

歯を抜いたあとの痛み、イヤですよね。
だいたい皆さん、抜く時、抜いた後の痛みが怖くて抜歯を躊躇されるのだと思います。
実際は麻酔がキチンと効いていれば、抜く最中に痛いってことはほとんどないですけどね。
ですが、抜歯後の痛みはどうしても出てしまう場合があります。
簡単に抜けた後でも強い痛みが出てしまうこともありますし、歯を半分に割ったりしてゴリゴリ抜いた後でも意外と痛みが少ないこともあります。
なぜ痛みが出るのかですが、どんなに丁寧に抜いたとしても体からすれば強引に抜かれた、ということになります。
歯と骨の間には実は薄い肉があります。その薄さ０．２ミリ！！
この肉は「歯根膜」という名前で、骨と歯の根っこをしっかりとくっつけてくれています。
歯を抜くということはこの「歯根膜」を引きちぎることになるわけです。
例えが悪いかもしれませんが、スペアリブや骨付きカルビを食べるときにけっこうな力で引っ張らないとお肉がはがれてくれませんよね？あんな感じです^^;
そうすると体は緊急警報を出していろいろな反応を起こします。
その反応の中で発痛物質というありがたくない物質も出てきてしまうので痛みが起こります。
でも体が壊された部分を修復するのに必要な反応なのです。
ちなみに歯を抜いた後に腫れてしまうのも必要な反応です。体が治ろうと頑張っている証拠です。（ばい菌が入って化膿した場合は別ですが・・・）
歯をスパッと歯茎のところで横に切ってしまえば歯医者も楽でいいのですが、歯の根っこの中には神経の入っているパイプがありますので麻酔が覚めたあと露出した神経が猛烈に痛いです。
スパッと切って根っこの処置をして残すこともありますが、その上に入れ歯を乗っけるなどの特別な場合です。

• ＊回答に関しては専門的な知識、技術の向上や、機器の向上などにより歯科医毎に意見が違う場合がございます。
• ＊回答情報はあくまで参考とし直接、歯医者様等にご連絡を取り受診を行ってくださいませ。